15年後の魚野川

私の釣には魚野川から始まった釣がある。19歳の時に始めた本流ルアーフィッシングはこの越後が舞台だった。最後に訪れたのは30歳になって間もない頃。丁度この地方に大きな地震があった時だから15年以上前になる、そこから何も足さず引かずの経験と勘だけが頼りの釣である、当然簡単には釣れないとは思っていた。結論、本流の釣りは甘くない。シーズン中、毎週通ってポイントやシーズナルの魚の動きや、釣り方が把握出来て満足な釣りが仕上がるまでには最低3年は必要だと思う。たまたまラッキーというのは望めないものだという事を痛いほど知っている。

旧友とフライフィッシング 2019初夏

5月、私の関東勤務の時間はもう僅かかもしれないから最後に楽しい釣に行かないか?その誘いに二つ返事で答えてくれた旧友。別の友人から増水してからの平水に戻る直前でコンディションが良いと聞いていたので、今回は場所は栃木の某川に決めた。一度彼とは約25年前にルアーで釣りをした事がある川である、同時はお互い独身で朝早くから釣りをして瀬からヤマメが飛び出してきた記憶が鮮明に残っている。旧友との釣りは楽しかったあの時間がそのまま止まっている。四半世紀前、それがつい数年前の様に感じるから不思議だ。

管理釣場のフライフィッシング

 今からさかのぼる事、30年前。私のフライフィッシングは、栃木の管理釣場である加賀フィッシングエリアにて始まった。50ccの原付で深夜の利根大堰を渡り、明け方にはゲートが空くまで仲間と寒さに耐えた。その同時、ベテランのフライマンは漁師のようにシンキングラインを遠投してワン・キャスト ワン・フィッシュを繰り返していて、何時かはあんな風になりたいと思ったものだった。

蕎麦を食べに渓流へ

 「今度渓流に行こう!」そんな曖昧な約束を最初に交わしたのは何時だったのだろう。気が付けば15年、いや20年近く時間は流れてしまった。魚釣が、私にもたらした不思議なご縁は何時もふとしたタイミングで降りてくる。まだ20世紀が終わる前、私の仲間達は何処にでもあるような町の小さな釣具店で繋がって行った。当時は前のバスブームの真っ只中で常連の大半はバス釣りをする人達。 当時の私はトラウトをメインにしていたから、バスから離れ気味だったが、常連のバス釣りの上手な人達もオフシーズンになると管理釣り場でトラウトのルアーに熱を上げていたのでその時期だけは一緒に釣りをしたものだった。 スプーンの釣りはシーズンを通して本流、渓流、湖と場数をこなしていたから、誰にも負ける訳にはいかないと本気で思っていたけれど、思い返してみると、私と同じくらい、いや、私以上に上手な方がたくさんいたのである。

スプーンでライズを釣る

 フライフィッシングではライズするトラウトを狙う釣りが一般的であるが、ルアーフィッシングにおいてライズを待つ釣りというのはなかなか聞いた事がないので、この釣りに関してお伝えしたい。 「まだ投げるな、待てよ。」 投げていれば回遊していつか釣れると思って疑いもしなかった私は驚いた。20数年前に、夕マズメの湖畔で仲間が言った一言。「あのな、暗くなれば、魚は近くに集まってくる、じっくり待てば撃てる範囲にたくさん来るんだよ!」 彼の言ったとおり、その夕刻の一時、怒涛のライズと、ライズリングにスプーンを通すだけで連発ヒットという釣りを体験する事になった。

旧友とフライフィッシング 2018 夏

 30年前、旧友である彼とは近くのバスが釣れる池で出会った。隣町の釣りが上手な高校生3人組の一人であった彼は当時からフライフィッシングをしていた。一緒に釣りに行くようになったきっかけはよく覚えていないが、10代後半から30代になるまで、印旛沼や霞ヶ浦などのバス釣りや、福島や長野の渓流ルアーフィッシング、管理釣り場でフライフィッシング、本流のサクラマスやダム湖のヤマメ、ニジマスの釣りを共にやってきた。その後は、私も九州へ旅立ち、彼も結婚して子育ての時代が10年近くあり、一緒に釣りに行く回数は極端に少なくなってしまった。3年前に私が九州から埼玉に帰って来てからは、毎年1~2回、彼とは渓流でフライフィッシングをする。日帰りで行ける範囲だから、秩父や長野と新潟と時間を合わせては釣行をしている。既に前回、前々回と釣行記事にしているので私のブログを読んで頂いている皆様はご存知かとは思うが、始めての方にも説明させていただきました。さて、今回は夏休みの魚野川水系である。今年は雨が少なく苦戦するかとは思ったけれど、やはりこの地域は我々にとって特別な場所だから外せないフィールドとなる。

夏休みの釣り 2018

 数ヶ月前、夏休みはどっぷり釣りをしましょう、渓流でも湖でもバスでも雑魚でもいいから色々釣りたいと、仲間の藤井氏が言った。それならば、まずイワナを釣りを案内する、と釣の計画は進んで行く。当日、午前2時藤井氏が私のアパートへ到着する。夕方からは激しい夕立が降ったから、ゆっくり様子を見て始めようと話し合い明け方には林道の車止めまで車を走らせた。その頃、藤井氏は助手席で深く寝息をたてている。そこで私も渓へ様子を見に行ったが激しく増水した流れは大きな水音を轟かせていた。運転席に戻り、ゆっくりやるか?藤井氏を起こすか?等と考えていたらいつの間にか私も寝てしまった。しかし、彼との縁や繋がりは不思議なものだ。tailswingというサイトが立ち上がる前からの付き合いだか、世代を越えて新しい刺激を何時も私に与えてくれる。