令和2年の釣


令和2年、2020年は、ウイルス感染による不安、社会全体の自粛ムード、先行きの見えないあの雰囲気。2011年の東日本大震災の時と同じような暗い春から始まった。

それでも魚達は、関係無く釣れてくれて、私も釣そのものを自粛する意味など無いし人と会うことも無いから続けていた。何時もの年以上に釣れたような気もするくらいだ。

何時もの年と変わらず、前半は渓流に通った、昔使い慣れたミノーなども久々に使ってみては、やはり魚は何時の時代も変わらないと再確認できた。

私の住まいから近いところには、鱸の釣場がある。

とはいっても、私と友人くらいしかやらない場所で一般的なポイントではない、自分の足と目で探し当てた場所、探すことは大好きだから何の苦にもならない。一つ見つければ川の形が変わらない限り釣れ続く事が多いのもこの釣の特徴的な面である、おそらくは鱸の行動様式は毎年変わらない。

同じ魚を同じタイミングで釣ると、70センチの魚も年に5センチくらいは成長している。

タグを打って追跡しなくても、体型と下あごを握った感覚で何となく過去に釣った魚はわかる。

初夏は何時もの水害が来た。

やはり、豪雨明けは源流に限る。

幾つかのヤマメたちと、変わらぬ姿と、確実に進んで行く時間というものを刻んだ。

やがて夏が終わり、秋になると。

バスが釣りたくなった、過去に経験したことのない深い場所のバスだ。

メタルジグを中心にしたバス釣り、誰の釣でもなく、自分たちで考えた釣。

ボートから魚探で魚の居場所を探して、メタルジグをシューティングするのじゃなく。

丘から広範囲にいる魚を釣るために、メタルジグを使う。

結果、数百のバスを釣らせて頂いた。

最後は海、何時もの有明海だ。

こちらも久々の釣り納め釣行だった。


世の中がどう変わろうが、少しつづ釣を歩んで行く。

それが私の釣だ。

自由に釣る為に、釣るための自由が奪われてたまるか。

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東洋式疑似餌釣研究所

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